「しんぶん赤旗」2008/5/27
75歳以上医療制度
諫早で「やめさせる会」結成
差別医療は廃止してと宣伝


 諌早市で「後期高齢者医療制度をやめさせる会」(池田アヤ子代表)が結成され、二十三日、市内で制度の廃止を訴える宣伝行動を行いました。

 会は、県社会保障推進協議会の山崎倉俊事務局長を招いての学習会の後、約三十人が「こんな差別医療は許せません」と書いた横断幕や風船、プラカードを持って市内を行進し、ハンドマイクで廃止を訴えました。

 行進後、吉次邦夫諫早市長に対し、同制度の中止・廃止を国や広域連合に求めるよう申し入れました。

 池田代表は、「この制度の対象となる世代は、戦争を乗り越えて社会の発展に貢献してきた人たちです。その人たちに仕打ちをするのはあまりにもむごい話です。私たちの思いを真摯に受け止め、高齢者が安心して暮らせる諌早市にするためご尽力いただきたい」と訴えました。

 対応した平野博健康福祉部長は、「この制度は国民の大きな関心事になっており、みなさんの思いはよくわかります。申し入れの内容を市長に伝えます」と話しました。

 参加者からは、「多くの市民はこの制度について内容を知らない。要請があってもなくても、市は各地で説明会を開いて制度の周知をはかるべき」「相談窓口を設け、困っている人がいないか手をつくしてつかむべき」などの意見が次々出されました。