「しんぶん赤旗」2008/5/13
西海市のボタ対策排水路
ふちせ比例候補が現地調査


 日本共産党のふちせ栄子衆院比例候補(長崎1区重複)は九日、旧大瀬戸町議のときから相談を受けていた西海市松島のボタ流出による被害対策の排水路が完成し、現地を視察しました。

 松島はかつて炭鉱だったところ。海岸に積まれたボタが波によって流出し、そのボタが近くの海岸四万平方bを埋めています。

 そのため排水路がふさがれ、排水が滞留、悪臭を放つなどの被害が出ていました。

 住民から相談を受けたふちせ候補(当時町議)が議会で取り上げ、〇四年、〇五年に赤嶺政賢衆院議員がこの問題で質問主意書を提出。これにより経済産業省が初めて現地を視察しました。

 その後も赤嶺議員とふちせ候補は毎年のように政府交渉で経済産業省に対策を要望していました。

 このような取り組みにより、産炭地域活性化基金を活用した排水路整備事業が実施され、このほど完成しました。
 視察に同行した住民からは、「悪臭がなくなり助かった」という声が寄せられました。

 しかし、ボタの流失が続く限り根本的な解決にはなりません。一昨年の台風では海岸のボタが打ち上げられ、道路をふさぎました。

 案内した西泊地区の大松達生区長は、「ボタが流出しないよう擁壁をするのが一番よいが、せめてほかの海岸に流出しないよう堤防を作ってほしい」と話しました。