「しんぶん赤旗」2008/5/9
未納生徒の入学式出席拒否
堀江県議が教育長ただす

 長崎の県立高校(定時制)で入学金が未納のため生徒が入学式に出席できなかった問題で、七日、県議会文教委員会が開かれました。

 冒頭、自民党より「個人的な問題。委員会でなく協議会にすべき」との動議が出され、可否同数、委員長判断で非公開の協議会とされました。

 堀江県議は、「二度と起きてはならないこと。親の経済的事情で生徒が罰則を受けることがあってはならない。希望する誰もが進学できる環境をつくることが政治の責任」と教育長の見解をただしました。

 協議会に提出された資料によれば、当該生徒の納入金は六万三千円。このうち、約四万円は四年間分の各種負担金です。四年間分前納となっているのは県内の高校ではこの高校のみです。

 堀江県議によれば、寺田教育長は、入学手数料を入学のときに納入しなければならないと定めた県条例や入学納入金の額など見直す考えがないことを明らかにしたということです。

 堀江県議は、「入学手数料だけであれば、二千五十円だけ納入すればよいはず」と追及しました。

 協議会後に開いたマスコミへの報告会では、「協議会も公開が原則。今回のように軽く非公開とすべきでない」ときびしい批判がマスコミ関係者から上がりました。

 *写真はひとみブログから。記事とは直接関係ありません。