「しんぶん赤旗」2008/5/6
開門は漁業者の願い
仁比参議院議員ら挙民と懇談


 日本共産党の仁比聡平参院議員は二日、佐賀県太良町で、諫早湾潮受け堤防の開門を求め訴訟に立ち上がった漁民らと懇談しました。

 仁比議員は、「今回のような裁判への悪意に満ちた妨害は初めてのこと。開門すれば海は戻るという漁民の確信。それに対する推進勢力の恐れの表れ。一番怖いのは漁民の告発」と述べ、国会の動きも紹介しながら、開門を政治決着させようと準備を進めていることを報告しました。

 漁民らは、潮受け堤防閉め切り後の海の変化や漁業の実態、短期開門調査時のようす、裁判への妨害などについて詳しく語りました。

 また、「生活の場を奪われた」「よい環境を継ぐ者のためにも残さなければならない。有明海に世話になったものとして海を取り戻したい」と妨害を乗り越え、提訴に至った思いを語り、開門は漁業者の願いであると訴えました。

 原告団長の松永秀則さんは、「やっと提訴することができた。これから原告を増やしていきたい」と語りました。

 仁比議員は、開門、有明海再生へ力を尽くす決意を述べました。

 懇談には、佐賀の武藤明美県議、長崎の堀江ひとみ県議も参加、県議会でのとりくみを報告しました。田村貴昭衆院比例候補、ふちせ栄子衆院比例候補(長崎1区重複)も漁民の訴えに熱心に耳を傾けました。