ニュースへ
新幹線特集へ
「しんぶん赤旗」2008/4/29
「名ばかり新幹線」
中止求める県民の会が起工式に抗議

 多くの県民の合意も得られないまま、二十八日九州新幹線西九州ルートの起工式が嬉野市でおこなわれました。

 長崎「新幹線」の建設中止を求める県民の会は、起工式に抗議し、県庁前やJR長崎駅前などで建設中止を求める街頭宣伝を行いました。

 堀江ひとみ県議(写真)や県民の会の中里研哉事務局長が、県民の合意もないまま新幹線建設に着工することは許されないと批判、「県民の暮らしの予算を削りながら、新幹線の基準に合わない『名ばかり新幹線』に三千億円もの税金を使うべきではない」と訴えました。

 また、在来線にかかる長崎県と佐賀県の負担割合が二対一と発表されたことについて、「なぜ、二対一なのか。知事は佐賀県に誠意を見せたというが、長崎県民にこそ誠意を見せるべき」と批判しました。

 市民は、「私たちの税金から出すのならいりません。これ以上新幹線のためのお金は出せません。反対です」「七十五歳過ぎている。新幹線より生活を充実させることに税金を使ってほしい」などと語りました。

 前の人が終わるのを待って署名する人もおり、反対の声が多く聞かれました。

 起工式に先立って県民の会では二十五日、県知事あてに、長崎「新幹線」の建設中止を求める署名二千百五十七人分を提出しました。会は、新幹線建設の問題点を指摘、建設中止を求めました。