「しんぶん赤旗」2008/04/19
暴力に屈しない
長崎市長射殺一年  追悼街頭で訴え


 伊藤一長前長崎市長が選挙中暴力団員の銃撃で命を奪われて一年になる十八日、長崎市と長崎市議会は、伊藤前市長追悼協議会を開催、伊藤前市長を追悼しました。

 会場となった長崎市議会議場には、白と黄色の花で飾られた伊藤前市長の遺影が置かれ、田上富久市長や市議会議員、理事者などが参列。出席者は一分間、黙とうしました。

 田上市長と吉原孝議長がそれぞれ声明を発表しました。
 田上市長は、「銃撃事件を決して風化させてはならない」とのべ、「穏やかな平和なこのまちで、二度と理不尽な暴力による悲惨な事件が起きることのないよう、全身全霊を傾ける」と暴力追放への決意をのべました。

 吉原議長は、銃撃を、「選挙により選ばれた現職の市長をその選挙期間中に凶弾によって圧殺するという卑劣極まりない行為」と批判、「暴力のない平和な社会の実現と民主主義擁護のため、最大の決意をもって取り組んでいく」とのべました。

 日本共産党長崎市議団も早朝、市役所前で宣伝、津村国弘、中田剛、内田隆英、牧山隆市議がマイクを握りました。
 各市議は、伊藤前市長に哀悼の意をのべるとともに、今日でも映画「靖国」への自民党国会議員による圧力や、ビラを配布した市民への不当な裁判の判決など、言論と民主主義を踏みにじる問題が繰り返されていると指摘。

 「民主主義を踏みにじる暴挙を許さないために、市民のみなさんと力を合わせがんばりたい」と決意を語りました。

 市内北部の滑石地区でも堀江ひとみ県議と中西敦信市議が通勤、通学中の市民に同様の訴えをしました。