「しんぶん赤旗」2008/04/17
後期高齢者医療制度
なぜ75歳で分けるの


 長崎県社会保険推進協議会は、後期高齢者医療の保険料が天引きされた十五日、長崎市内各所で宣伝、同制度の中止・撤回を訴えました。

 山崎倉俊事務局長は、「お金を握りしめて病院に行かなければならない国はアメリカを除けば先進国ではほかにありません。高齢者を粗末にする制度は廃止させましょう」「保険料が払えなければ保険証が取り上げられます。高齢者を切り捨てる国は日本だけです」と訴えました。

 宣伝には、年金者組合や新日本婦人の会も参加、制度の中止・撤回を求めるビラを配布しました。市民は次々とビラを受け取っていました。

 チトセピア前でバスを待っていた女性は、「どうして七十五歳で分ける必要があるの。これまで支えてきたのに。医療費が上がれば保険料も上がるそうですね。これからどうなるのでしょう」。
 八十二歳の女性は、「決まったことはどうにもならない」と言いながら、ビラの「早く死ね」の文字を指差し、「こういうことでしょうから」となげやり。
 夫が七十五歳という夫婦は、「これまで夜も寝ないで働いてきたのに天引きするとはひどい。介護保険のときも心配で一週間眠れなかった。こんな制度はおかしい」。ある人は、「はよ死なんばたい」と話しました。
 
 社保協では、十七日まで宣伝行動を行います。