「しんぶん赤旗」2008/04/17
長崎「新幹線」建設中止を
県民の会が宣伝・署名


 「わずか二十数分の時間短縮のために四千億円。こんな税金の無駄遣いは許せません」。

 長崎「新幹線」の建設中止を求める県民の会は十三日、長崎市の鉄橋で建設中止を求める署名宣伝行動を行い、一時間で百八十八筆の署名が寄せられました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議は、「諫早‐武雄間に二千六百億円、長崎駅改修とJRの立体交差化に四百億円。武雄‐肥前山口間の複線化に百二十億円、長崎まで延伸すればさらに千百億円、合計すれば四千億円以上となります。県民の福祉や教育の予算を削って名ばかりの「新幹線」に税金をつぎ込んでいいのでしょうか」と訴えました。

 署名をした六十代の女性は、「二十分早くなると言うけど、どうしてそんなに急ぐ必要があるのでしょうね。わかりません」と話しました。

 鉄橋に近い築町商店街の鮮魚卸売業店主は、「先日大口の取引先が倒産して大変。新幹線で、これで長崎もよくなるんじゃないですか。えっ、二十分しか変わらないんですか。そのくらいだったら何にもならないじゃないですか。都合が悪いことは言わないんですね。みんな知らないですよ。ちゃんと聞けば反対が多くなるはず」と驚いていました。

 会では、新幹線が着工される二十八日までに署名を知事に提出することにしています。