「しんぶん赤旗」2008/4/3
命の平等奪う後期高齢医療制度
廃止求め長崎民医連が集会


 後期高齢者医療制度が一日から実施され、長崎民医連(山道和則会長)は、病院など六か所で抗議集会を開きました。

 上戸町病院は、職員労組とともに昼休み抗議集会を行い、患者も含め七十人が参加しました。
 宮崎幸哉院長は、「中止・撤回を求める署名は全国で五百万筆を超えた。廃止法案を審議させ、一日も早く制度をやめさせよう」とあいさつ。

 職員は、「ぴらぴらの保険証が高齢者軽視の象徴のように感じた」と報告。患者からは、「遺族年金で生活している。こんな制度ができて切ない」の声が出されました。民医労の職員は制度の差別的な医療内容にふれ、「憲法違反の、いのちの平等を奪う非情な制度は断じて許さない」と決意を表明しました。集会には地元テレビ局も取材に訪れました。

 花丘診療所では、長崎健康友の会が、職員とともに署名を訴え。「九十五歳の父がいる。死ぬまで払えってことですね」。香焼民主診療所では、「早う死ねってことだ。自殺者がでるよ」「いっそ殺してくれと言いたい」などの会話が。

 大浦診療所、五島ふれあい診療所、戸町ふくし村でも抗議集会、署名が取り組まれ、「年金が少ないので、天引きが怖い」などの声が寄せられました。
 長崎民医連には、「お年寄りの怒りと不安はすさまじい」という報告が届いています