「しんぶん赤旗」2008/03/14
長寿祝い金復活して
存続求める会長崎市議会に陳情


 老人交通費助成事業の適用年齢延長を求める会は六日、長崎市議会に、「長寿祝い金も、交通費助成も受けられない高齢者への対策を求める陳情」を行いました。

 これは、老人交通費助成の年齢制限が撤廃されたことと引きかえに、七十七歳と八十八歳の長寿祝い金が廃止されたことに伴うものです。

 陳情書は、寝たきりや外出できない高齢者は、交通費助成を利用できず、長寿祝い金を取り上げられるだけで何の見返りもないとして、緊急の対策を求めています。

 同会の阿野猛夫代表は「交通費助成を受ける八十一歳以上のお年寄りの喜びの代わりに、最も弱い立場の人たちが犠牲になろうとしている。手立てを講じてほしい」と陳情の趣旨をのべました。

 請願に参加した吉田次雄さんは、「長寿祝い金条例は、長寿を祝し、高齢者の福祉の増進に資することを目的としている。この趣旨を生かし、高齢者が希望がもてる政治を」と訴えました。

 審議では、保守の議員も含め、「全体から見ればわずかな予算」「高齢者の楽しみ奪うべきでない」「経済波及効果もあるはず」など長寿祝い金復活を求める意見が相次ぎました。

 市福祉保健部長は、「陳情は重く受け止める」とのべました。

 阿野さんらは、積極的な議論がされたことに確信を深めていました。