「しんぶん赤旗」2008/3/6
人生の「午後」どう生きる?
新婦人長崎支部が講演会


 新日本婦人の会長崎支部は一日、長崎市男女共同参画推進センターの市民企画講座として、長崎市内で講演会を開催、七十七人の市民が参加しました。

 長崎ウエスレヤン大学の内村公義教授が、「弱さを絆に〜人生の午後をどう生きるか〜」と題して講演しました。

 内村教授は、人生の午後ともいえる壮年期以後の課題についてのべました。
 壮年期の課題として「共育」が重要だとのべ、子どもとともに親も共に育つ「共育」、次世代を共に育てる「共育」の二つの意味を強調しました。
 人生の午前は自分の確立のために生き、午後は子ども、他者とともに生きることが課題であると語りました。

 自分の弱さを受け入れ、他者と共有することから絆が生まれるとのべ、弱さを露呈することが自分の中に他者を迎え入れる空室をつくること、それが人生を開かれたものにすると語りました。

 エイズ患者の支えになっていた認知症の女性の話を例に、他者にとって自分の存在が意味をもつことが人生の最終的な価値であるとのべました。

 参加者は、「自分をさらけだすことはむずかしいが、自分の弱さを受け入れることが他者とつながれることと思った」(六十代女性)「これからの人生、不安もあったが、話を聞いて勇気づけられた」と感想を寄せました。