「しんぶん赤旗」2008/2/29
後期高齢者医療制度
長崎市の説明会に意見次々


 長崎市は、四月から始まる後期高齢者医療制度の説明会を市内各所で開いています。
 二十六日に開かれた西北・岩屋ふれあいセンターでの説明会には激しい雨の中、七十人あまりの市民が訪れました。
 
 市職員は、「少子高齢化への対応。高齢者と現役世代の負担を明確にし、公平でわかりやすい制度にするため。安心して医療を受けられるようにする」とその目的をのべ、制度のしくみや保険料の算定法などについて説明しました。

 市民からは、「公平とはどういう意味か。結局お金を払えということ」「月に二万の年金もないのにどうして納めるのか。飯を食わないで納めろというのか」「政府の無能、無策の結果だ」「いままでのとおりでいいんだ」など批判的な意見や保険料に関する質問が相次ぎました。

 市職員は、制度の導入によって保険料の負担が増える人がいることは否めないとのべ、将来、保険料が上がる可能性も否定しませんでした。

 参加した女性は、「今でも国保や介護保険の負担が重くて大変なのにまたこれ以上取られるのかと思うと腹が立つ」と語りました。

 医療費が包括制度になることについて説明はありませんでした。職員は、「国から何も下りてきていないので内容がわからない」とのべました。