「しんぶん赤旗」2008/2/27
結成3周年 教会でつどい
長崎市・城山九条の会


 長崎市の城山九条の会は二十三日、結成三周年のつどいを城山カトリック教会で開きました。

 元長崎大学学長の土山秀夫氏が「次世代のための日本国憲法」と題して講演、約八十人が耳を傾けました。

 土山氏は、国家神道や治安維持法を軸に国民を抑圧、言論を封殺するなかで戦争に突き進んでいった経過を語り、自衛軍や集団的自衛権の行使をもくろむ改憲派の背後にはアメリカの強い圧力があると指摘。「軍事同盟のひとつにすぎない安保条約のために、なぜ最高法規である憲法を変えなければならないか」と批判しました。

 日本がすべき国際貢献は戦後復興や紛争国の仲裁や和解など非軍事で協力することだとのべました。ノーモアウォーの具体的回答が九条であり、九条を広めることが被爆地の義務と権利だと語りました。

 つどいには、高校生一万人署名のメンバーも参加。活動の報告をおこないました。

 高校生の質問に答えて土山氏は、憲法が国民主権を定めているのは政府の暴走に歯止めをかけるためだとのべ、「九条を守り、広めていけば再び暗黒時代を招かずにすむ」とのべました。

 二年生のメンバーの一人は、「憲法が変えられたら『平和』も口にできなくなる。今、大切なことを伝え、戦争のない世界をつくりたい」と話しました。