「しんぶん赤旗」2008/2/21
子どもの権利条約学ぶ
長崎で討論集会


 子どもと教育を考える討論集会が十七日、長崎市内で開かれ、七十六人が参加しました。

 長崎の高教組や新婦人などでつくる実行委員会の主催です。

 集会では、九州東海大学の山下雅彦教授が、「子どもの権利とは何か―大人と子どもの新しい関係―」と題して講演。子どもの権利条約を中心に、子ども観や平和の問題についてユーモアを交えながら語りました。

 「子どもは守られるだけの存在ではなく、市民として参加・行動する主体。おとなといっしょに歩むパートナー」とのべ、「おとなは将来だけでなく、今日、明日の子どものために責任を持つべき」と語りました。
 平和は子どもの権利の土台、差別や貧困のない安心して暮らせる社会のために、「一人から始めよう。一人ひとりのなかに力がある」と強調しました。

 県の子ども条例案について、子どもの権利条約をふまえたものでなく、少子化対策のためのものと批判しました。

 分散会では、「子どもの権利条約はわかるが、学校の現場では全く違うことをやっている。どうすればクリアできるか」「子どもの話をていねいに聞くことで、学校が居場所になってきている」「卒業生は無権利で働いている。学校で労働者としての権利を教えるべき」など
活発な討論がおこなわれました。