「しんぶん赤旗」2008/2/18
イージス艦ラッセン出ていけ
長崎入港に3団体が抗議

 「ラッセンは出て行け」「港の軍事利用反対」。シュプレヒコールが響きます。

 十五日、イージス艦ラッセンは抗議する労働組合や平和団体の人々を前に長崎港の柳埠頭に接岸しました。

 長崎港への米艦船の入港は三年連続となります。

 安保破棄長崎県実行委員会・県原水協・県平和委員会の三団体は、ラッセン入港に反対する抗議集会を開き、約四十人が怒りの声をあげました。

 あいさつに立った県原水協の片山明吉事務局長は、「非核三原則を国是とする日本で、核を積んでいる可能性のある艦船の入港を認めることは許されない。『地位協定、安保条約があるからしかたない』ではなく、廃棄させるたたかいを」と訴えました。

 ながさき平和委員会の冨塚明事務局長は、県や長崎市が入港回避を求めているにもかかわらず入港することは日米地位協定にも反していると指摘。「知事や市長の要求も聞かず、何が友好親善か。米艦船を自治体が拒否できないとしたら、どこでも米軍の基地になってしまう」と批判しました。

 抗議に駆けつけた被災協の田中重光さんは、「連続してくるということは米軍再編成が進んでいることを表している。沖縄の(少女暴行)事件があったばかり。遠慮すべきです。入港は許せない」と話しました。

 同艦は十九日に出港予定です。