「しんぶん赤旗」2008/2/15
長崎新幹線
建設中止を求める
県民の会が記者会見

 着工へ動き出した長崎新幹線に反対する「長崎『新幹線』の建設中止を求める県民の会」(代表・川崎一宏県労連議長ほか二人)は十三日、長崎県庁で記者会見しました。

 同会は、先月三十一日発足。県財政が逼迫しているなかで、県民の合意が得られていない長崎「新幹線」の建設中止を求めています。

 代表のひとりである大橋由紀子さん(新日本婦人の会県本部副会長)は会見のなかで、長崎「新幹線」はのぞみやひかりなどは走ることができず、フリーゲージトレインは安全性に問題があると指摘。運行の見通しはたっていないとのべました。

 巨額の税金をつぎ込みながら二十数分の短縮にしかならず、費用対効果にも疑問があるとしています。

 新聞にも新幹線建設に疑問を投げかける投書が多数寄せられ、県民の合意を得ているとは言えないと語りました。

 ほかのメンバーも、西九州ルートは新幹線の規格を満たしておらず「新幹線」といえるものではないと強調。二千七百憶円は武雄‐諫早間の建設費であり、諫早‐長崎間の建設費や長崎駅周辺の開発にはさらに莫大な財政が必要となると批判しました。

 会では、今後議会での請願や街頭宣伝に力を入れ、中止を求める県民の世論を広げたいとしています。