「しんぶん赤旗」2008/2/17
諫干宣伝より暮らしに税金を
県庁前で「やめさせる会」が宣伝


 諫干への公金支出をやめさせる会は十三日朝、長崎県庁の門前で宣伝行動を行いました。

 会のメンバー約二十人が、出勤する県職員に諫早干拓農地公金差し止め訴訟判決の不当性と県政のあり方を批判するビラを配布。同会の渕上剛幸事務局長がハンドマイクで訴えました。

 渕上氏は、「被告(県)の主張は自己に有利な事情を誇張し、自己に不利な事情を軽視している」と判決でも述べられているとして諫早湾干拓事業には道理がないことを強調しました。

 「裁判所も、『県の営農見込みを信用することができない』と言っており、公社への貸付金の回収が長期にわたることの問題点も指摘している。わずか二十九の個人と十六の法人の農業者に五十一憶円もの税金が使われようとしている」と批判。県の財政は、赤字再建団体へ転落寸前であり、無駄遣いをやめ、県民のくらしのために税金を使うべきと訴えました。

 県の職員はビラを次々と受け取っていました。