「しんぶん赤旗」2008/2/13
障害者差別禁止法の制定を求め集会

 「障害者差別禁止法」(JDA)の制定を求める集会が十日、長崎市障害福祉センターで開かれました。

 この集会は、長崎県自立生活支援センターが主催したもの。障害者差別禁止法を実現する全国ネットワークの伊東弘泰専務理事が基調講演を行いました。

 伊東氏は、自らの体験も語りながら、障害者やその家族の悲しみや苦労は、国の制度・方針がつくり出したものであると告発。
 〇一年国連が我が国に対して「差別禁止法」の制定を勧告したことに対し、政府が「障害者基本法」に「差別禁止条項」を入れることで対応したことを批判。基本法は理念に過ぎず、裁判をしても救済の根拠にはならない。実効性はないとのべました。

 「差別禁止法」を制定させることが、侵害された権利を救済することになるとのべ、制定へ向け国会の果たすべき役割を強調しました。

 シンポジウムでは障害者が「普通の人と比べないで、私たちを理解してほしい」などと語りました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議もシンポジストとして出席(写真)。「日本の福祉は『おめぐみ』的であり、『権利』となっていないことが問題。障害者自身が置かれている立場を語ってほしい」と発言しました。

 集会は最後に、「JDAを実現する長崎ネットワーク」設立を確認しました。