「しんぶん赤旗」2008/2/6
米艦の入港に反対
長崎県・長崎市に要請

 米海軍の原子力空母「ニミッツ」が十一日佐世保港に、イージス艦「シャイロー」が十六日長崎港に入港することが明らかになっています。

 憲法改悪阻止長崎県共同センターと安保破棄長崎県実行委員会は四日、長崎県に対し、両艦の入港に反対する要請を行いました。

 両団体のメンバーは要請書を危機管理防災課の溝口敏男課長に手渡し、入港の撤回を日米両政府に強く申し入れること、非核三原則の法制化を国に強く求めること、長崎港を非核港として宣言し、すべての艦船に非核の証明を求めることの三項目を要望しました。

 「港を提供することがテロの標的となり、県民を危険な状況におくことになる。住民の安全を守ることが自治体の役割」「観光立県をいうがランタンまつりの最中の入港。核積載の可能性がある艦船が入港することは被爆県民として許せない」と入港の撤回を日米政府に強く要求するよう求めました。

 溝口課長は、長崎港入港については外務省、米領事館に出向き、撤回を要請したとのべ、「佐世保については日米地位協定により拒否できない。国の専管事項であり、自治体として要求できない。核の問題では事前通告するようになっているが、現在はまだ連絡はない」と答えました。

 両団体は、長崎市に対しても同様の申し入れを行いました。