「しんぶん赤旗」2007/2/06
税金をムダにしないで
諌早湾干拓 長崎市で「会」訴え


 長崎地裁で不当判決が出された諫早干拓農地公金支出差し止め訴訟。同訴訟を支援してきた諫干への公金支出をやめさせる会は三日、長崎市内の鉄橋で宣伝行動を行いました。

 同会の渕上剛幸事務局長らがハンドマイクで、「判決は、県の計画に大きな問題があることを認めながら、『違法とまでは言えない』と公金支出を容認しました。
 農地は農業者に購入してもらうべきです。わずか四十五の大規模農業者のために五十一億円が使われようとしています。  県の財政は再建団体寸前です。税金の無駄遣いはやめさせましょう」などと判決の不当性を訴えました。

 また、「県民の生活を守るため最後まで控訴してたたかう」とのべ、市民にさらなる支援を呼びかけました。

 冷たい風のなか、参加した十六人のメンバーは市民にビラを配布。市民らは信号待ちの間ビラを熱心に読んでいました。

 市民のなかには、「負けたらだめ。がんばって」と声をかけてくる人も。

 「いいか、悪いかどちらとも言えない」「これだけ税金を使ったのだから反対すると無駄になる」という市民もいましたが、「反対です」「このビラに書いてあるとおりだ」「無駄遣いですね」という声が多く聞かれました。