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ニホンミツバチの復活をめざして
佐世保市の久志富士男さん
佐世保市に住む元高校教師の久志富士男さん(72)はニホンミツバチの復活に取り組んでいます。
このミツバチは野生種のニホンミツバチで絶滅傾向にあるということです。
久志さんは、五年前に五島にニホンミツバチがいないことに気付き、調査。その結果、戦中戦後、食糧増産のため雑木林を伐採するなど人の手によって絶滅したことがわかりました。
また、他の地域でもマツクイムシの駆除のため薬剤を空中散布したことなどにより死滅しています。
ニホンミツバチが増えれば農業の発展にも寄与すると久志さんは考えています。特にきゅうりやかぼちゃなどのつる物は受粉率が格段によくなり、増産が見込めるといいます。また、おいしい蜜も採取できるということです。
久志さんは、知人と「五島和蜂再生プロジェクト」を立ち上げ、長崎県宇久島で飼い手を募集しています。巣箱は三十a四方の木箱。特別な世話もいらず、刺すこともほとんどありません。
昨年九月、この間の取り組みをオーストラリアで開かれたハチの国際学会で発表。機関誌にも掲載されました。
問い合わせは=0959−57−3606(山野淳さん)。 |