「しんぶん赤旗」2007/12/29
励まし、励まされ
県原水協が被爆者に見舞金
原爆ホーム訪問



 原水爆禁止長崎県協議会の柴田朴代表理事ら三人は二十八日、長崎市の恵の丘長崎原爆ホーム(堤房代施設長)を訪れ、被爆者への見舞金を手渡しました。

 ホームでは入所者約四十人が歌で歓迎しました。

 柴田代表理事は、「みなさんの歌声に励まされました」と述べ、原爆症認定訴訟の問題にもふれ、「認定を政府は機械的に判断しようとしていますが、裁判では被爆者に有利な判決が相次いでいます。みなさんの思いが届くよう、そして被爆者を再びつくらないために力を尽くします」とあいさつしました。

 ホームからは入所者の手作りのぬいぐるみが原水協の人たちに送られ、延田シヅエさんBLが「わたしたち被爆者は、原水協のみなさんによって、暗いニュースが多い中でも心豊かに過ごさせていただいています」とお礼の言葉を述べました。

 また、週二回核兵器廃絶のお祈りをしていると話し、「来年はすべての人が明るく笑って暮らせる年になってほしいです」と語りました。

 柴田氏らは堤施設長らと懇談。堤氏は、入所者が高齢化し、歓迎会にも参加できない人が増えていることや被爆者が証言をするようになった過程などを語りました。

 この見舞金活動は毎年、県原水協と日本原水協がよびかけた二千万円募金のなかから行っているものです。