「しんぶん赤旗」2007/12/27
15年までにじん肺根絶
長崎で総会

 じん肺・アスベスト根絶三菱長船の会は二十三日、長崎市内で第六回総会を開きました。

 松下進副会長は、「提訴から九年。世界保健機構の二〇一五年までにじん肺を根絶させようとの方針に沿って運動してきた。じん肺・アスベスト根絶のためにがんばりたい」と開会あいさつ。

 藤原春光会長は、参院選で野党が過半数となり、住民の力が政治を動かす時代になったと述べ、「この間の裁判は被害者、原告の勝利が続いている。大企業の利益のための行政から命とくらしを守る行政に変わりつつある」との新聞の論評を紹介。「二陣は同じような仕事をし、同じような病気になったのに三菱は和解しようとしない。二陣の勝利のために全力を尽くす」と述べました。

 この一年間の活動と今後の活動について村里正昭事務局長が報告しました。三菱じん肺第二陣訴訟で三菱重工が控訴したことを批判。全国のじん肺根絶のたたかいは前進していると述べました。
 アスベスト問題について、救済のための新法は三年間の時限立法であり、幕引きを許さない運動の強化を呼びかけました。 

 労災申請の取り組みや三菱じん肺第二陣訴訟の支援を確認。「下請け労働者救済の判決を力に、じん肺・アスベスト被害をなくし、すべての従業員が安心して働ける職場をつくろう」と呼びかけました。