諌早湾干拓入植者決定の延期を
やめさせる会が県に申し入れ


 県が年内に諫早干拓農地へ入植する農業者を決定しようとしていることについて、諫干への公金支出をやめさせる会は二十一日、県と県農業振興公社に対し、決定を延期するよう申し入れ
ました。
 これは、諫早干拓農地公金支出差し止め訴訟の判決が来年一月二十八日に延期されたことに伴うものです。

 申し入れ書は、判決で県の公金支出の違法性が認められれば県の公金支出はできなくなり、リース方式は不可能となる。年内に農業者を決定すれば混乱を招くことになるとして、判決後に決定を延期するよう要求しています。

 同会の渕上剛幸事務局長らは、県が敗訴した場合、「入植が決定されれば農業者は準備を始め、損害を与えることになる」「公社が融資が受けられなければどうするのか」など質問しました。
 県諫早湾干拓室の鶴田孝廣室長は、「年内決定は農業者に約束していることであり、予定どおり進める」と答え、裁判の結果、問題が生じれば県として責任をとると述べました。