「しんぶん赤旗」2007/12/18
ナガサキから見た九条
井上ひさし氏が長崎大学で講演


 長崎県九条の会と「ながさき9条フェスタ」実行委員会は十六日、長崎大学中部講堂で、作家で、九条の会の呼びかけ人の一人でもある井上ひさし氏を招き、「聖地ナガサキから見た九条」と題した講演会を開きました。

 講演会には市民八百人以上が詰めかけ、会場は入りきれないほど。

 参加者は、ユーモアを交えた井上氏の話に熱心に耳を傾けました。

 井上氏は、核の恐ろしさを体験した日本は戦争をしない生き方をしてきた。その原点を保持して世界で生きていくことが求められている。被爆地の悲劇のうえに、平和な生き方、国をめざそうと呼びかけました。

 また、戦争をするのは常に政府であり、政府の行為を止めるのは主権を持っている国民しかいないと強調しました。

 参加した女子大生は、「テレビや新聞で憲法改正が必要だと政治家の人たちがあまりにもまじめに話すので、最近そうなのだろうかと感じ始めていました。今日話しを聞いて、やっぱり違うと改めて確信しました」と語りました。