所属組合の違いを越えて「9条守れ」
教育関係者9条の会が結成総会


 「長崎県教育関係者9条の会」の結成総会が太平洋戦争開戦の日の八日、諫早市内で開かれました。

 「日本国憲法9条を守る」の一点で共同のとりくみを進めようと、長崎県の教職員などが所属組合の違い、立場の違いを超えて結成したものです。

 教職員の会や高教組、私教連、県教組などの組合員、非組合員、退職者など約五百人が賛同、結成にこぎつけました。

 総会では、全日本教職員組合の東森英男書記長が講演。「参院選後、改憲の動きが遠のいたかのような感があるが改憲勢力は諦めてはいない。国民のなかに新しい政治への模索が始まっている。憲法で取り組めば運動は広がる」と述べ、運動の中心に憲法を据えることの重要性を指摘。学校と地域との結びつきを強めようと呼びかけました。

 参加者からは、県の教育振興基本計画素案が自民党の新憲法草案を先取りしている内容となっていることや高校の門前で九条のすばらしさを訴えたビラを配布している経験など活発な意見が次々と出されました。

 総会は、当面のとりくみについて確認し、「日本国憲法第九条は、日本の宝であると同時に、世界の平和な未来にとって希望を示す灯台です。私たちこの時代に生きる人間は、この宝を未来の日本人と人類に確実に手渡す義務があります」と呼びかけたアピールを採択しました。