「しんぶん赤旗」2007/11/21
二十周年記念で講演会
非核の政府を求める長崎県民の会


 非核の政府を求める長崎県民の会は十七日、長崎市内で結成c周年記念講演会を開きました。

 中村尚達代表世話人は開会あいさつで、「県下全自治体の非核宣言は会の運動があったから。今、改憲の動きのなかで憲法九条の世界史的意義を再認識する必要がある」と述べました。

 国際平和ビューロー副会長のアラン・ウエア氏が「非核の国・ニュージーランドから見た日本」と題して講演しました。
 ウエア氏は、ニュージーランドが、核兵器の恐ろしさが知られるなかで国民のなかに非核の運動が広がり、核兵器を容認する国から非核の国に変わった経過を述べました。日本の憲法問題にもふれ、九条を廃止するなら国際的な関係を損なうことになると警告しました。
 「富士山はだれでも登ることのできる山。核兵器廃絶の運動も同じ。みんなで頂上のよろこびを分かち合おう」と呼びかけました。
 最後にウエア氏はギターを持ち、日本語も交えながら歌を歌いました。

 講演会には約百人が参加。講演を聞いた前川美穂さんは「安全保障条約に縛られていた国が地域の運動で変わった。足もとから変えていくことが国まで動かすこと。それをした国があることに感動した」と語りました。

 集会には、田上富久長崎市長からもメッセージが寄せられました。