「しんぶん赤旗」2007/11/15
自民、民主の長崎市議ら
欧州視察中止へ


 九州市議会議長会主催の欧州視察が中止されることが十二日明らかになりました。

 この視察に参加申し込みしたのは、九州・沖縄百十六の市議会のうち、長崎市議会の五人(自民明政クラブ三人、民主・社民の市民クラブ二人)だけでした。旅費も参加者が少ないことから当初の六十六万円から九十三万円に跳ね上がり、市民から中止を求める声が広がっていました。

 十四日の出発日目前の九日、参加予定だった市民クラブの一人が辞退したため、旅費が一人百十六万円へとさらに増大し、海外視察の限度額百万円を超えるため中止となりました。

 日本共産党市議団は、十月二十九日、議長に対し「欧州視察の中止を求める要請」を行い、独自のビラを作成し、配布・宣伝を市役所門前で行いました。長崎地域労連他五つの民主団体も、自民明政クラブと市民クラブ会派へ直接「欧州視察への参加辞退を求める要請」を行ないました。

 「海外視察は中止せよ」との市民の世論が政治を動かしました。