市議の海外視察は今からでも中止せよ
党長崎市議団が街頭で訴え


 九州市議会議長会主催による今月十四日から二十日の日程でおこなわれる欧州視察に長崎市議の五人だけが参加する問題(参加するのは、自民党会派の一つ、自民明政クラブの三人と、民主党と社民党でつくる市民クラブの二人)で、八日朝、日本共産党南部地区委員会は、中止を求める宣伝を長崎市役所前でおこないました。

 マイクをにぎった中田剛、内田隆英両長崎市議は、「九州・沖縄の百十六の市議会で、参加するのは長崎市議の五人だけで、そのために一人の旅費も六十六万円から九十三万円に跳ね上がります。長崎市長が市の財政は五年後には基金が底をつく厳しい状況になると発表したばかりです。しかも、市民が増税で苦しんでいるとき、市民の理解は得られない。ただちに中止を」と訴えました。
 市役所周辺では、海外視察の中止を求める党市議団の「市議会報告」が配布されました。

 また、現在党市議団が取り組んでいる市民アンケートにも、「公金で欧州旅行など以ての外、自粛を強く望みます」(七十代女性)、「わざわざ高額な旅費を使わなくても、他都市の情報を入手する方法は他にあると思う。税金のムダづかいだ」(三十代女性)など、中止を求める声が相次いで寄せられています。