「しんぶん赤旗」2007/11/06
「日本の青空」上映へ
憲法学習会開く
長崎普及委員会


 長崎県内二十三全自治体での上映会をめざしている映画「日本の青空」長崎普及委員会はこのほど、憲法学習会を長崎市民会館で開催しました。

 講師は井田洋子長崎大学経済学部准教授。「今一度、現憲法の存在意義について考える」と題して講演しました。

 井田氏は、安倍首相が辞任したことで改憲の動きが沈静化したようにとらえられているが国会は依然として改憲派が「改正」に必要な三分の二を占めており、安心はできないと強調しました。

 「現憲法を今変えなければならない必要性と緊急性があるのか検証すべき」。改正案では憲法が、国民のためではなく、権力者のためのものに変えられようとしていることや「安全」を口実に人権が奪われる危険性についても語られました。

 参加者からは、「自衛「隊」と「軍」の違い、考えたことなかった。シビリアンコントロールはどうなるのか」「父は戦争が原因で亡くなった。子どもを戦争に行かせないために九条の会を広げたい」などの質問や感想がだされました。

 講演の後、各地の「日本の青空」上映の取り組み状況が出され
ました。

 参加した伊藤京一郎さんは「子ども条例の運動もやっているが、「安全」のため人権が力によって無視されようとしていることは改憲の動きと共通するものがあると感じる」と語りました。