「しんぶん赤旗」2007/10/26
JRPが写真展


 日本リアリズム写真集団(JRP)長崎支部(村里榮支部長)の写真展が長崎県美術館で開かれています。

 今回の写真展には、十二名、百六十七点の作品が展示されています。

 廃船、死滅したアサリ。いま諫早湾で何が起こっているのか−「諫早湾閉切り十年」(黒崎晴生)。
 荒廃する農村をとらえた「過疎そして廃屋」(武田郁夫)。
 忘れてはならないもの|「原爆許すまじ|それぞれの夏|」(黒崎晴生)。「高校生が見た『アウシュビッツ』」(柿本実千子)は作者が高校生平和大使に同行したときの作品。
 作者たちの思いが伝わってきます。
 
 長崎の街並みや風景、そこに暮らす人々をテーマにしたものも多くあります。
 「長崎パノラマ風景」(高比良満)はペーロンや本明川など。「長崎をさるく」(松尾弘)は町の路地裏。懐かしさを感じる「むらの記憶・まちの記憶」(原賀欣一郎)。島に暮らす人々を見つめた「伊王島から」(村里榮)など。それぞれの角度でとらえた「人と街」があります。

 写真を見に来ていた六十代の女性は、「この写真展は好きで、毎年見に来ています」と話しました。

 写真展は、長崎県美術館で二十八日まで。入場無料。