五島市・富江町
住民らが富江高校の存続求め集会


 県の高校の統廃合計画が明らかになり、一一年三月閉校の方針が出されている富江高校のある五島市富江町では反対の運動が広がっています。

 同町では十九日、高校の存続を求める集会が開かれ、約四百人の参加がありました。

 これは、同校同窓会やPTA、町内会長連絡協議会、老人クラブなど十五団体でつくる「富江高校の存続を求める会」が主催したもの。「富江町でこのように多数の人が参加する集会は初めて」というほど、富江高校を存続してほしいという住民の強い思いが示された集会となりました。

 県の北浦剛資高校改革推進室長が、学校規模の適正化についての基本的な考え方や富江高校の閉校の理由について説明。地元の住民がそれぞれの思いを訴えました。

 「子どもたちに学校を選択できる環境を残してほしい」「交通費の二万五千円が出せないために、高校進学を諦めなければならない子どもも出てくる」。中学生からも「近くの高校を受験させてください」などの意見が出されました。

 北浦室長は、「富江地区のみなさんの強い思いが伝わった。教育長にも報告、検討したい」と述べました。

 日本共産党五島市議団は、「高校存続の願いが実現できるよう、住民のみなさんと力を合わせていきたい」と語っています。