「しんぶん赤旗」2007/9/22
山崎氏、「核実験よかった」発言
長崎市が批判文書

 長崎市は21日、自民党の山崎拓前副総裁が18日の講演で、昨年11月に北朝鮮が行った核実験について「核保有がハッキリしたという意味でやらせてよかった」と発言したことから、慎重な発言を要請する田上富久長崎市長名の文書を山崎氏の事務所に届けたと発表しました。

 文書は「核実験の強行が被爆地を初めとして周辺国の住民を大きな不安に陥れ、国際関係に緊張をもたらした当時の状況を十分に理解した発言とは思えず、看過できるものではない」と指摘しています。

 *下はその要請文

山崎拓衆議院議員の発言に対する要請

平成19年9月21日

衆議院議員
山崎 拓 様

                  長崎市長 田上 富久

          要 請 文

 

 去る9月18日、昨年10月の北朝鮮による核実験実施について「北朝鮮の核保有がはっきりしたという意味でやらせてよかったと思う」という旨の、発言をなされたとの報道に接しました。
 核実験を肯定する趣旨の発言ではないとのことですが、核実験の強行が被爆地を始めとして周辺国の住民を大きな不安に陥れ、国際関係に緊張をもたらした当時の状況を十分に理解した発言とは思えず、看過できるものではありません。
 山崎代議士におかれましては、政府与党の国会議員として、発言には慎重に配慮されるとともに、核実験が国際社会に与える深刻な影響を十分に認識され、核兵器廃絶に向けて、取り組まれますよう要請いたします。