「しんぶん赤旗」2007/09/22
長崎市議会の公明副議長
辞職勧告決議を可決


 長崎市議会は二十日、最終本会議で森幸雄副議長(公明)の辞職勧告決議案を賛成多数で可決しました。

 森副議長は、四月の長崎市議選で「東京教育学院高中退」の学歴を自らのホームページや選挙管理委員会への報告、報道機関への届け出などで使用していました。

 しかし実際は、東京教育学院は学校教育法での高等学校でないことが明らかになり、「学歴詐称」の疑惑を持たれていました。

 党市議団は、各派代表者会議、議会運営委員会で、事実関係を明らかにし、社会的道義的責任を果たすよう求めてきました。しかし、納得できる説明はなく、市議団は、森副議長に議員と副議長の辞職を要求しました。

 本会議で日本共産党の津村国弘市議団長は、「市議会として『選挙違反の疑惑』が指摘された以上、市民が納得できるよう説明責任を果たすべき。単に『司法の判断に委ねる』では市民の理解は得られない」と指摘しました。

 森副議長は、「決議を重く受け止めたい」としながらも、議員辞職の意思がないことを表明しました。