「しんぶん赤旗」2007/9/19
諫早市ソフトボール大会
胸に死球、倒れた男児救う
居合わせた救命士らが心臓蘇生

 17日、午前11時半頃、諫早市の森山町民グランドで開かれていた少年ソフトボール大会で、打席にたった市内の小学六年生の男児(11歳)の胸に、投手の投げたボールが直撃しました。
 児童は一塁方向に10メートルほど向かったところで倒れ、心肺堤状態になりました。
 
 近くで行われていた別の試合で、子どもの応援をしていた小浜消防署の男性救急救命士(35歳)らが、駆けつけ、心肺蘇生を施し、児童は一命を取り留めました。

 同消防署によると、救急救命士は救急車が車での約10分間、近くに居合わせた看護師と交代で人工呼吸や心臓マッサージを実施。さらに到着した救急車の自動体外式除細動器(AED)で心肺蘇生措置を施したところ、児童は息を吹き返しました。

 児童はその後ドクターヘリで大村市の長崎医療センターに搬送され、快方に向かっています。
 救急救命士は、「仕事以外でああいう場面に遭遇して緊張したが、男の子の命を救えてよかった」と話しているといいます。

 少年野球・ソフトボールでは、ボールが胸部に当たり、心臓が収拾不能になる「心臓震とう」による死亡事故が相次いでいます。