「漁業をやろうと帰ってきた息子が泣く泣くまた出ていった」…
あさり被害問題で、田村比例候補と堀江県議が漁民と懇談


 日本共産党の田村貴昭衆院比例候補と堀江ひとみ県議は十四日、諫早市小長井町の漁民と懇談、この間の県への申し入れなどの報告を行ないました。

 小長井漁協組合員の松永秀則さんは、その後、被害がかき養殖にもおよんでいることを報告。
 あさりの片付けには労力もお金もかかり手が出せない状況を語りました。また、土井修さんは、「県が特対事業の上乗せを約束したが、金額の提示がなかった。金額を明らかにしてほしい」「被害を補償する共済基金をつくってほしい」と要望しました。

 他にも「国は今回、海底耕うんの補助事業を出したが、干拓工事が今年度で完成するので来年からは特対事業はない。排水するならこれからも被害は出る。特対事業に代わる補助金を国に要求したい」、「漁業をやろうと息子が戻ってきたが、この被害で泣く泣く大阪に戻った。後継者がいなくなる」、「排水門の近くは二、三日で網が揚げられないほどヘドロが溜まる。それほど調整池は汚れている」、「国は事業を見直すか、一生補償するかだ」など将来までこの被害が続くことに怒りと不安を感じていることが明らかになりました。

  田村候補は、漁業補償の問題や排水状況の調査など引き続き力を尽くすと述べ、堀江県議も、懇談のなかで出された質問や意見を県議会で取り上げていきたいと語りました。