「しんぶん赤旗」2007/9/8
アサリ大量死
小長井漁協が長崎県に要望書

 長崎県の小長井町漁業共同組合(新宮隆喜組合長)は、県に対し、アサリが大量死した問題について、緊急の対策を求める要望書を提出しました。
 県からは志岐富美雄水産部長らが応対しました。

 要望書では、覆砂や種苗放流等の漁場復旧対策、緊急雇用対策、赤潮等の原因究明とその対策を求めています。

 新宮組合長は、「今回の被害で漁民は生活が成り立たなくなっている。後片付けをする意欲もなくしている漁民もおり、緊急な対策が必要。希望が持てるようにしてほしい。漁場復旧、原因究明とともに、干拓工事が終わっても調整池の水質改善、排水対策など国の責任でやってほしい」と訴えました。

 他の組合員からも、「こわれた海を漁業のできる海に戻すまで国にがんばってほしい」「人災か天災かはっきりさせ、対策をとってほしい」などの意見が出されました。

 県は、原因究明は引き続きやっていく。できる限りの対応をしていきたい、と述べました。

 組合がまとめた資料によると被害額は三億円以上にのぼります。
 同組合では、諫早市に対しても同様の要望書を提出しました。