「しんぶん赤旗」2007/9/4
諫干訴訟
農地への公金支出ストップを
やめさせる会が宣伝


 諫干農地への公金支出をやめさせる会は1日、長崎地裁での十日の結審に向け、宣伝行動を行ないました。

 行動には「やめさせる会」の会員と支援する人たち約三十人が集まり、諫早市内にビラ約六千枚を配布。宣伝カーも二台で市内を回り、公金支出の不当性を訴えました。

 諫早干拓地の土地代は県農業振興公社が五十一億円借り入れをして取得し、入植農民にリースする計画です。
 借り入れの六分の五にあたる四二億五千万円については国の土地改良負担金総合償還対策事業の適用を受け、無利子で借り入れをすることになっています。返済はリース料収入で足りない分を県が公社に貸し付けることになります。
 ところがこの土地改良事業については県や振興公社は申請人になれないため、地元の諫早市に申請させようとしています。

 諫早市が申請人となれば、返済の目途のない借り入れを押し付けられることになります。諫早市はこのような重大な問題を市民にも知らせず、議会にも諮らず了承しようとしています。

 諫早駅前で受け取ったビラを見ていた男性は、「諫早干拓はおかしい。みんな私たちの税金なのに。諫早市の借り入れのことは知らなかった」と驚いていました。
 市民からも「諫早市の借り入れは重大問題。がんばってほしい」と激励の電話がありました。