「どーい、どーい」のかけ声と共に
長崎で精霊流し


 ババババーンと耳をつんざくような爆竹のなる中、精霊船が次々と曳かれてきます。

 さだまさしさんの「精霊流し」の歌でも有名な長崎の精霊流しが長崎県各地で行われました。

 静かな歌のイメージとは反対に鐘や爆竹が鳴り響きます。精霊船は、初盆を迎えた家が亡くなった人の霊を西方浄土に送る行事です。ちょうちんなどで飾った大小さまざまな船を遺族や友人らが「ドーイドイ」の掛け声とともに曳いていきます。

 賑やかに見える精霊流しですが、知り合いの船に手を合わせて冥福を祈る姿や、幼い子どもが亡くなったのか小さい船もあり、哀しさを感じさせます。

 今年四月凶弾に倒れた伊藤一長前長崎市長の精霊船も市内を練り歩きました。

 以前は、船は海に流されていましたが、環境対策から現在は解体されています。