「しんぶん赤旗」2007/8/7
留学生らが日中不戦の碑を清掃
長崎市香焼町

 日中友好協会長崎支部と香焼支部は四日、長崎中国学生学友会、長崎新華僑華人協会とともに、長崎市香焼町にある「日中不再戦」碑の清掃作業をおこない、約三十人が参加しました。

 朝十時に集合。中国を見渡せる丘の上の碑は夏草に覆われていましたが、日中友好協会のメンバーや中国留学生らが鎌で草を刈り取り、一時間ほどですっかりきれいになりました。碑の前で記念撮影のあと、場所を公民館に移し、昼食兼交流会。

 長崎大学院生で学友会副会長の孫佳尼(ソン チャニ)さんは交流会で「過去を直視し、歴史を正しく認識することは、日中関係を発展させる基礎。日中間に存在する問題、意見の食い違いは友好的な話し合いを通じて解決すべき。今日は日中友好の一助になった」とあいさつしました。

 「日中不再戦」の碑は一九八〇年に建立され、「われわれは中国侵略の歴史の反省に立ち、日中両国が再び戦わないことを固く誓い・・・」と刻まれています。

 清掃作業に参加した日中友好協会香焼支部長の津村国弘氏(長崎市議)は、「不戦の誓いを日中共同の作業を通じて確認しあったことは意義あることです。世界平和をめざすために憲法九条を守りたい」と語りました。