アスベストに広がる不安
建交労が健康相談会開く

 全日本建設交運一般労働組合(略称建交労)九州支部長崎分会はこのほど、佐世保市内で職業病に関する健康相談会を開きました。

 この健康相談会は、建設や造船・炭鉱などの粉じん、騒音現場で長年働き、「じん肺」「振動病」「難聴」の健康不安がある人のための相談会です。長崎分会では、新聞に折り込みをするなど、相談会の案内を幅広くおこないました。

 この日、造船関係で溶接作業に従事しアスベストを使用していた人や炭鉱、トンネルで働きじん肺の不安を抱えた人、難聴(耳鳴り)で困っている元労働者など十七人が相談に訪れました。

 「アスベストの検診で胸膜肥厚があり健康管理手帳を持っているが今後どうすればいいのか」「同僚がアスベストじん肺で認定後まもなく亡くなった。同じ仕事をしていたので自分も罹っていないか心配で来た」とアスベストに関する相談が多く、不安が広がっていることがわかりました。

 相談を受けた建交労書記の佐藤由美子さんは「職業病に対する関心が高まっている。泣き寝入りしないよう、労災認定させるたたかいを強めたい」と語りました。

 長崎分会では、八月十九日にも五島市の福江勤労福祉会館で健康相談会を開催する予定です。

 十日には、「労災職業病の根絶と補償の充実を求める」九州キャラバンが長崎に入り、長崎労働局に対し要請をおこないました。建交労から約二十人が参加しました。