「しんぶん赤旗」2007/07/12社会面
暴力団関係者の情報照会
党県委員会と堀江県議が県議会議長に辞任申し入れ


 三好徳明長崎県議会議長が、同議長の就任祝賀会へ出席した暴力団関係の男性について、長崎県警に捜査情報照会していたことが十一日、わかりました。

 三好議長は、長崎県警に逮捕、拘留されていたこの男性について、「いつでられるのか」などと問い合わせていたということです。

 先月、三好議長の就任祝賀会が長崎市内で開かれ、暴力団関係者とみられるこの男性が出席していたことがわかり、問題となりました。議長は、「県議になったときから知っている。二、三度食事をしたことがある」とし、六月の県議会の冒頭、「県民に不信感を抱かせた。おわびしたい」と陳謝していました。改革21(民主、社民会派)は議長の不信任決議を提出、堀江ひとみ県議はこれに賛同しましたが、否決されました。

 堀江ひとみ県議は、今回の情報照会について、「議長が、刑事事件の容疑者の処遇を捜査機関に照会したことは、議長として見識が問われる重大問題。県民に更なる不信感を与え、議会の品位を一層傷つけた」とし、葺本昭晴県議会事務局長に、議長の辞任を求める申し入れを十一日おこないました。

 同日、同県議と山下満昭党県委員長が県政記者クラブで記者会見し(写真はNBCテレビより)、堀江県議は、「祝賀会で問題の男性と同席したことと今回の問題。暴力の根絶・追放を決意した本会議の議長としてはふさわしくない。辞任すべき」と述べました。
 山下県委員長は、「前回の県民に対する釈明では今回の情報照会には触れていない」と批判しました。