「しんぶん赤旗」2007/6/28
長崎市長銃撃事件
事前通報を放置
県警、捜査員配置せず


 長崎市の伊藤一長前市長銃殺事件で、事件発生の約二時間前、城尾哲弥被告(59)=殺人罪などで起訴=の知人男性から、県警長崎署刑事課の捜査員に「城尾が伊藤一長選挙事務所に行くようだ」と電話で通報があっていたことが27日、分かりました。

 捜査員は上司に報告せず、県警は伊藤一長選挙事務所に捜査員を配置しませんでした。県警は関係者の聴取など内部調査を進める考え。

 畔林一喜刑事部長が同日、事前通報があったことを県議会総務委員会で認めました。
 同部長は「2003年2月から、長崎市より不当要求の相談を受けていたが、05年2月以後は沈静化しており、事件性がないと判断していた。上まで報告が上がっておらず残念だ」としています。