2007年6月23日(土)「しんぶん赤旗」

力尽くせば勝利できる

長崎で市田書記局長が訴え


 日本共産党の市田忠義書記局長を迎えての党演説会が二十二日、長崎市の長崎市民会館で開かれ、会場いっぱいの千人が参加しました。

 演説会には県北の平戸市や佐世保市、また島原半島や離島からも駆けつけました。

 拍手に包まれて登壇した市田氏は、国民の怒りが広がっている「消えた年金」問題での党の立場を詳しく解明。日本共産党が発表した「緊急福祉1兆円プラン」も紹介しながら、参院選で問われる暮らしと憲法の問題で、党の値打ちを縦横に語りました。

 このなかで、米軍には「思いやり予算」として、基地内の店で働く従業員のちょうネクタイの費用まで日本の税金で負担していることを紹介すると、会場からは「えー」とどよめきが起きました。市田氏は、福祉を充実させるための財源はあることを強調し、「要は政治がだれの方を向くかではないか」と訴えると、共感の拍手がわきおこりました。

 また自衛隊による国民監視活動について、安倍自公政権と民主党が改憲で狙う“海外で戦争できる国”づくりとメダルの表と裏の関係にあることを告発。「かつての戦争中の暗黒時代から、反戦平和の旗を掲げてきた日本共産党の躍進で、改憲派に厳しい痛打を」と力を込めると、会場の参加者は拍手で応えました。

 最後に市田氏が、長崎では長崎市議選で一人区を二カ所同時に連続して勝利した経験を持っていることを挙げ、「がんばれば躍進できる条件はある。日本の夜明けを長崎から勝ち取ろう」と呼びかけました。

 ふちせ栄子参院長崎選挙区候補は「まじめに働いても貧しさから抜け出せない社会は許せない。だれもが夢と希望をもてる政治をごいっしょに」と訴えました。

 長崎市内から演説会に来た柴田親男さん(54)=医療福祉関係=は、働いている施設に先月から療養病床を追い出された人が入所のために訪れるようになったといい、「若者やお年寄りが先の見えない混とんとした社会は、お金の使い方しだいで変えられることがわかりました」と話していました。