「しんぶん赤旗」2007/6/24
暴力ノー 平和の文化育てる
市役所従業員組合がつどい


 長崎市役所従業員組合は二十一日、長崎市内で「『長崎市長再び銃撃』の意味を問う 自由と民主主義を願う市民のつどい特別集会」を開きました。

 集会では、永田英二朝日新聞長崎総局長と里正善長崎市役所従業員組合委員長が対談しました。

 永田氏は一九八七年の朝日新聞社阪神支局銃撃事件当時を振り返り、戦後政治の総決算を掲げる中曽根内閣と戦後レジームからの脱却を主張する安倍内閣など、今日と政治的状況が似ていると指摘。しかし当時とマスコミの対応は様変わりしていると語り、自衛隊の国民監視の問題をみても殆ど触れていない新聞もある、黙認することはジャーナリズムの死を意味すると述べました。そして一人ひとりが意見を出していくことが民主主義を育てる、と語りました。

 参加者からは「(当時)本島市長が右翼の圧力にも屈しなかったことに勇気をもらった。」「暴力がものを言えなくする。声を上げよう」などの意見が出されました。

 集会には、本島等元長崎市長も参加し「暴力はなにがあっても許されない。」と語りました。

 集会は最後に「ナガサキの地で暴力を許さない平和の文化を守り育てよう」の特別集会アピールを採択しました。