「しんぶん赤旗」2007/6/20
声をあげ、憲法守ろう
長崎県母親大会に520人

 「集まれば元気、語り合えば勇気」長崎県母親大会が十七日長崎大学文教キャンパスで開かれ、延べ五百二十人が集いました。

 午前中「もう一度、憲法について考えよう」「おそいかかる『医療構造改革』」など六つのテーマで分科会が開かれました。

 「聴こうよ!子どもの声」の分科会では、不登校やいじめの経験のある子どもたちが「不登校がいけないことのように言わないで欲しい」「大人が理解しようとする気持ちがないと心を開かない」と発言。子どもたちの真摯な声に参加者たちは真剣に耳を傾けていました。

 各分科会でも「食べることに追われている状態では国保は払えない」「(DVが)女性が力をつけることで解決することもある」「改悪教育基本法の具体化を許さない運動を住民、保護者とともに進めたい」と活発な議論が行われました。

 午後、平山知子弁護士が「女性の人権が生きる社会を」と題して講演を行いました。講演の中で平山氏は、女性が人間らしく生きることを日本国憲法が保障していることを自らの生い立ちやいわさきちひろの生き方を交えながらわかりやすく語りかけました。
 改憲の動きが現れることを予言した永井隆博士のことばを紹介し「知ることができる人間が変えていく力を持っている。いまここに平和を願うこんなに多くの人々がいる」と私たち国民の運動が憲法と平和を守る大きな力であることを力強く呼びかけました。

 参加者は「平和活動の大切さがわかった。もっと声を出さないといけない」「ジェームス三木さんの『わたしをほめてください』の詩に感動しました。憲法を守らなくてはという思いを強くしました。」と語り、元気の出る母親大会となりました。