暴力団関係者が就任祝賀会に同席
日本共産党など、三好県議会議長に説明求める

各派代表者会議での堀江県議 NHKテレビより
 三好徳明長崎県議会議長らの就任祝賀会に暴力団関係者の男性(五四)が出席していたと報道された問題で、県議会は十五日、日本共産党の堀江ひとみ県議らの要請で各会派代表者会議を開き、議長に説明を求めました。

 議長によると、三好議長、自民党県連新三役の就任祝賀会が七日長崎市内の料亭で開かれ、議長が出席したところ問題の男性がいたということです。
 この祝賀会は長崎の経済界の七人が発起人となり開催したもので、会の出欠の返信先が男性の関係する会社の住所になっていました。

 この男性は、先月県の漁業取締室で職員の対応に怒って湯呑みを割り、器物損壊容疑で逮捕、罰金十万円の略式命令を受けています。県はこの男性の要求を不当要求と認定していました。男性はインターネット上でも政治家や行政を批判しています。議会事務局が長崎県警に問い合わせたところ「男性は暴力団関係者ではない」という返事だったということです。

 三好議長は「男性のことは以前から知っていた。祝賀会に来るとわかっていれば会を中止させていた」と話しました。
 各会派代表者会議では、議会運営委員会を開き、本会議の冒頭、議長の説明を求めることを確認しました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議は「伊藤一長・前長崎市長の事件も対行政暴力が発端。県に不当要求をした人物と同席したことは議長として暴力追放に対する認識が問われる重大問題。今後の対応については、議長の対応を見て検討したい」と話しています。

 長崎県議会は、伊藤一長・前長崎市長の銃撃事件を受け、暴力団対策の強化を求める意見書を可決したばかりでした。