「しんぶん赤旗」2007/6/12
靖国DVD教育現場に持ち込むな
長崎県革新懇が申し入れ


 平和・民主主義・革新の日本をめざす長崎県の会(長崎県革新懇・今田正代表世話人)は八日、県教育委員会に対し、「DVDアニメ『誇り』を学校現場に持ち込まないようにすること」の申し入れを行いました。

 申し入れには、今田正代表世話人、堀江ひとみ県議ほか高教組、新婦人などの代表六人が参加、県教育委靖国DVDを教育現場に持ち込むなと県革新懇員会からは、義務教育課参事の長谷川哲郎氏、西村一孔氏が応対しました。

 今田氏は、改憲を掲げる日本青年会議所が製作したDVDは「靖国史観」を基にしており、憲法にも反するものだと述べ、@DVDの県での上映の実情を調査し、明らかにすることA公教育の場に持ち込まないよう厳正に対処することを申し入れました。

 県教育委員会は「他県で問題になった時点で各市町の教育委員会に問い合わせをした。DVDが活用されたところはないが、学校に直送されているところがいくつかあった」と述べました。

 参加者から「県教委として中身についてどう考えているのか。これまでの国の立場、憲法の立場からの逸脱ではないか」「特定の団体の考えを持ち込むことになり危険」「新聞でも『洗脳』ということばが使われている」などの意見が出され、県教委の立場を正しました。これに対し県教委は「現物を見ていないので」と評価については明言しませんでした。
 代表らは、県教委がDVDを「使わない」立場を明確にするよう強く求めました。