「しんぶん赤旗」2007/5/26
路面電車脱線
異例の事故調査派遣
 
 長崎市内を走る路面電車「長崎電気軌道」で今月、同市内の交差点を曲がる際に脱線事故が相次いで二件起きたとして、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は25日、調査官2人を現地に派遣しました。二件の事故でけが人はありませんでした。

 事故調は、路面電車の脱線事故について「死傷者5人以上」を出勤要件としていますが、同じ場所で連続したことから異例の調査官派遣を決めました。

 国交省や県警によると、24日午後9時半頃、蛍茶屋発赤迫行きの一両編成が公会堂前交差点(同市魚の町)を走行中、後部台車の車輪がすべて脱線しました。19日午後6時45分ごろにも、同じ行き先の路面電車が脱線しました。

 二件の事故ではそれぞれ、15−20人の乗客がいましたが、けがはありませんでした。ともに進行方向は同じで、交差点内の右カーブを走行中に脱線したといいます。