「しんぶん赤旗」2007/5/10
19日に「花の輪」コンサート
「2004年平和宣言」を大合唱
 故伊藤長崎市長の全文に曲つけて


 「世界のどれだけの人が覚えているでしょうか、八月九日を」。

 十九日に迫った新婦人コーラス「花の輪」二十周年記念コンサートの練習風景。核兵器廃絶、平和と愛の願いを込めた歌声が長崎市民会館の一室から響き渡ります。

 注目されているのは、子どもたちや他の合唱団ら約百人の合同による「手を取り合って」と「ねがい」の大合唱。「手を……」は、二〇〇四年八月九日に故伊藤一長・前長崎市長が読み上げた「平和宣言」全文に曲が付けられたもの。「ねがい」は広島の中学生の作詞で、いまネットで全世界に広がっています。

 六日の練習には約七十人が参加しました。
 「歌うだけでなく、聞いている人に内容を伝えることが大事。一人ひとりにその意識がないと思いは伝わりません」。指揮の中澤伸元先生の指摘が合唱団の集中を誘います。一つひとつのことばを大切にした朗読の繰り返しと、ていねいな歌唱指導に合唱のもつ力がびんびん響いてきました。  
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 花の輪コンサート「歓びをうたごえにのせて」は、五月十九日(土)午後六時開場、長崎市民会館文化ホールです。チケットは大人千円、中高校生五百円。他の演奏曲は、日本のうたごえで第一位(女性の部)の「幻想曲長崎ぶらぶら」など。